2013/05/12

Lojban Lessons –2章 (FA と zo'e)


Lojban Lessons –2章 (FA と zo'e)

selbriのほとんどは1個から5個のsumti位を備えていますが、大体は2,3個です。4つのsumti位を持っているselbriとしては次のようなものがあります:

vecnu x1は x2(モノ) を x3(人)に x4(値段)で売る

「私はこれを売る」と言いたいときは、x3とx4のsumti位をどうすればいいのでしょう?なんと、何もする必要はありません。sumti位にはzo'eがハマり込んでいるとみなされます。zo'eはそのsumti位の内容が重要でないとか文脈から明らかとかの理由により明示されていない、ということを示します。

zo'e “なにか” 何かをそこに埋めよ、しかし何なのかは明示しない。

ですから、「私はあなたに売る」は、mi vecnu zo'e do zo'e (私は何かをあなたに何円かで売る)と言うことができます。
それでは、これは何て言えばいいでしょう?:「あれは(誰かの)家です」

Answer: ti zdani zo'e

「(誰かは)これを(誰かに)与える」はどうですか?

Answer: zo'e dunda ti zo'e

そうはいうものの、「あるものが売られている」というときに3つのzo'eで全てのsumti位を埋めるのは少々面倒でもありますね。なので、すべてのzo'eを書く必要はありません。ルールは至ってシンプルで、どんなsumtiも省いたらそこにはzo'eがあるとみなされる、ということだけです。selbriではじまるbridiでは、x1のsumti位が省略されているとみなされ、そこにzo'eが想定されます。
早速やってみましょう。「私は売る。」をなんと言いますか?

Answer: mi vecnu

さらに、「zdani mi」はどういう意味ですか?

Answer: 「何かは私の家です。」または「私は家を持っています。」

前に少し触れましたが、各パーツの順番は{x1 sumti} {selbri} {x2 sumti} {x3 sumti} {etc.}でなくてもいいのです。実際、selbriはbridiの先頭以外ならどこに置いてもかまいません。ひとつだけ注意してほしいのは、selbriをbridiの先頭に置いてしまうと、x1のsumtiが省略されたとみなされてしまうことです。これらを踏まえると、次の3つのjufraは全く同じ意味のbridiです:

mi dunda ti do
mi ti dunda do
mi ti do dunda [注:これはまさに日本語の文と同じ語順ですね!]

これは詩を作る際に時々使われます。「君は君自身を売る」は do do vecnu ですが、これは do vecnu do よりもリズムがいいですね。また、selbriがとても長いときに文構造を明確にするために順番変えをすることもあります。すなわち、selbriをbridiの最後に持ってくるわけです。

sumtiの並びを変える方法もいくつかあります。最も簡単なのは、fa, fe, fi, fo, fuを使うことです。母音がアルファベット順になっていることに注目してください。これらの語を使うことで、次にくるsumtiがそれぞれx1,x2,x3,x4,x5を埋めるということを示すことができます。fa,...,fuのついたsumtiの次にくるsumtiはそれよりも大きなsumti位を埋めると想定されます。例を見てみましょう。
dunda fa mi fe ti do 「与える 私は これを 君に」。faはx1、与える者、すなわち「私」を印づけています。feは与えられる物(ti)、x2を印づけています。feでタグ付けされたsumtiの次にきているsumti(do)は、2位の次、すなわちx3(受け取る人)を意味しています。

次の3つの文を訳してみましょう。

mi vecnu fo ti fi do

Answer: 「私は売る、この値段で、君に。」

zdani fe ti

Answer: 「これは家を持っている。」 今回feは余分ですね。

vecnu zo'e mi ti fa do

Answer: 「君は何かを私にこの値段で売る。」

[注:タイトルのFAは何なのか分かりますか?ロジバンにはfa,fe,fi....のような文法的に意味のある語というのがたくさんあります。これらは使用方法によって分類されており、その分類名をそのカテゴリの代表的な語の大文字で表します。つまり、FAはfa,fe,fi,fo,fuが属するカテゴリのことです。]

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